不妊治療を止めるタイミング
カテゴリー:不妊治療の悩み
苦労しても、不妊症を乗り越え子どもを授かることができれば良いのですが、すべての人が確実に妊娠できるかといえば、そうではないのが現実です。
不妊治療はお金が掛かりますし、通院するのに割く時間も長期になればなるほど長くなります。精神的にも辛いものです。
一度不妊治療を初め、しかし妊娠する様子がないとき、難しいのは不妊治療を止めるタイミング。
これだけ頑張っているのだから、大金を使っているのだから、もう一度挑戦したら妊娠するかもしれないのだから、辞められない。妊娠しないと報われない、と、辞められない人も少なからずいます。
そんな時、今までどんな治療を行ってきたのか、どんな結果が出たのか、総額いくら使ってきたのか、子どもを授かる人生、夫婦ふたりで生きていく人生について、丁寧に考えてみましょう。
子どもが生まれるとするなら、子どもが20歳になるとき自分は何歳になっているのか、そのとき収入はどうなっているのかなど、具体的に想像します。
感情的にならないよう気をつけて、紙に書きだしてみるのも効果的です。
また、不妊治療を始めたらなるべく早い段階で、不妊治療の予算や期間、どの治療法に最大何回挑戦するのか、どれか1つだけでも決めておきましょう。
体外受精の成功率に関する研究結果によると、6回以上の体外受精の成功率は、非常に低いことも分かっています。
そして、決めた数値に達したら、諦める勇気を持つことです。
その後の人生についても考えましょう。
どうしても子どものいる家庭が諦められないのなら、養子を取る等の選択もあります。
いままで不妊治療に使ってきた時間を使って新しい趣味を始めてもいいですし、旅行や外食を増やしてもいいでしょう。
ペットを飼って特別可愛がるのも癒やされます。
不妊治療に縛られて憂鬱は毎日を送るよりも、夫婦でどんな人生を送れるかどうか、肩の力を抜いて考えてみるのが大切です。