男性不妊の原因は生活習慣にある?
投稿日: 2013年09月09日
カテゴリー:不妊症とは
カテゴリー:不妊症とは
オーストラリアも他の国同様、不妊症人口が増加傾向にあり、不妊症である男性は20人に1人であるという結果が出ています。
しかし、男性不妊に対する知識や原因への関心は薄く、女性不妊に関する研究に比べ、充分ではないのが現状です。
男性不妊に関する研究を行っているオーストラリアのニューカッスル大学では、精子がどのようにして卵子を見つけ出し受精するのかを、通常の男性と不妊症の男性から精子を採取し、実験を行いました。
結果、射精後の精子を卵子へと導く役割をしているタンパク質シャペロンという分子が、不妊男性の精子には標準以下、もしくは全く存在しないことが分かりました。
大学では、タンパク質シャペロンが極端に少ない原因が、喫煙やカロリーの高い食事などの生活習慣や、紫外線や排気ガスが原因で起こる、酸化ストレスが原因である可能性が高いとし、引き続き研究を行っています。
酸化ストレスは、不妊の原因だけでなく、動脈硬化、狭心症、心筋梗塞などを引き起こします。
予防としては、とくに運動をするときなどに水分を補給すること、ビールを控えること、禁煙するなど、日ごろの生活習慣の改善が大切です。